2008年02月29日

はやみねかおる「ぼくと未来屋の夏」

はやみねかおる「ぼくと未来屋の夏」(講談社)読了。
夏休み直前のある日の学校帰り、『未来屋』と名乗る怪しい男の人にぼくは出会った。
その人はなぜか、ぼくの家に居候することになって・・・
神隠しあり、首なし幽霊あり、暗号あり、肝試しや夜中の冒険あり。
盛りだくさんの楽しいひとときを味わった。

気に入ったのはスパゲティの食べ方。
『まず、テーブルに、シーチキンフレークや大根オロシの入った皿、マヨネーズ、バター、醤油、きざみ海苔、粉チーズなどが並べられる。
 そして、中央に、ゆであがったスパゲティが、大皿にのせられておかれる。
 すると、みんなは取り皿にスパゲティをとり、好きなものをのせて、グチャグチャにかきまぜて食べる。』
みんなでわいわいと、こんなふうに食べるのもとっても楽しそう!

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2008年02月27日

平安の笛の音  夢枕獏「陰陽師 瘤取り晴明」

夢枕獏/村上豊・絵「陰陽師瘤取り晴明」(文春文庫)読了。
おなじみの安倍晴明と源博雅のシリーズの絵物語。
頬の左右に瘤をつけた、平大成・中成兄弟の姿のなんともあいらしいこと。
博雅の笛の音に感応して涙さえ流してしまう鬼が、恐ろしくもあるけれど、美しい心もあわせ持っていることに魅せられる。
それにしても、異形の鬼たちでさえ感動させてしまう博雅さまの笛の音を一度でいいから聞いてみたいと、いつも思う。
晴明の屋敷の木や花の美しさを眺めながら、博雅さまの笛を聴く。ああ、なんて幸せなひととき。
タグ:読書 夢枕獏
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2008年02月26日

イタリアの匂い  塩野七生「イタリアからの手紙」

塩野七生「イタリアからの手紙」(新潮文庫)読了。
もしこれからの人生の中で新婚旅行というものに行くことがあったら、行き先は絶対イタリアがいい。と公言してからもう数年たつが、いまだその機会は訪れず、そのときのために、とはじめた語学の勉強も、遅々として進んではいない。
けれど、イタリアへのあこがれは今も色あせることはない。
この本のページを開けば、そこにはイタリアがあふれている。
海から訪れるヴェネツィアの美しさ、トリエステの町に沈む歴史の哀しみ、ナポリの芸術的な泥棒や、ローマに魅せられた男たち。
30年以上前に書かれた本だとは思えない、生き生きとしたイタリアがここにある。

やっぱり、どうせ行くなら少しくらいは現地のことばで触れたいから、イタリア語を勉強しよう。
著者が、ぞくぞくするほど面白いというイタリアの歴史、「ローマ人の物語」も読みたくなってきたなあ。
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2008年02月23日

雨の日のため息  松尾由美「雨恋」

松尾由美「雨恋」(新潮文庫)読了。
引っ越したばかりのマンションの部屋で、ある晩主人公は不思議な存在と出会う。
姿の見えない、声だけのその女性は「私は幽霊です」と話し始めた。自殺したことになっているけれど、実は殺されたのだと。
そしてその幽霊の彼女の変わりに、主人公が犯人探しを始めることになる。

読み進むほどに謎が増し、切なさが増してくる。
結末へ向けて、ある予感が高まってくる中で、たどり着いた犯人には悲しい思いがあった。
すべてのページを読み終えて本を閉じたとき、知らず知らず小さなため息がこぼれた。
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2008年02月21日

行ってみたい書店  茶木則雄「帰りたくない!」

茶木則雄「帰りたくない! 神楽坂下書店員フーテン日記」(光文社知恵の森文庫)読了。
書店店長で書評家でもある著者の『家庭内恥さらしエッセイ』。
テレビなどで時々拝見する茶木さんは、生真面目で几帳面な人のように見える。
その茶木さんのダメ夫、ダメ父ぶりのおもしろいこと、おもしろいこと。
『家庭より遊びが大事』と公言し、奥さんの目を盗んでギャンブルに出かけるのだけれど、隠してもなぜだかあっさりばれて、奥さんには頭があがらない。
その様子がなんだか憎めなくて、くすりと笑ってしまう。
夫が「妻殺し」ミステリーに夢を見れば、妻は「亭主を殺す完全マニュアル」を読みふけっているのだから、もうはちゃめちゃだ。

いつかそのうち茶木さんの書店に行ってみたい。
どんな本がどんな風に並べられているのか、見てみたいなあ。
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