2008年06月27日

あさのあつこ「ガールズ・ブルーU」

あさのあつこ「ガールズ・ブルー 2」(ポプラ文庫)読了。
高校三年生になり、周りが進路を決めていく中で、なかなか心が決められなず、悩みながら自分だけの答えを探していく主人公たち。
女の子たちの取り留めのないおしゃべりのように、あっちこっちへ思いは飛んでいく。
何かを選ぶために、覚悟を決めようとする理穂。
どんな悩みでも、悩むのは悪いことではないと言う美咲。
誰かのことを知りたいと思い、何気ないおしゃべりの中でも、自分にとって本物の『沁み込む』言葉を探している。
どの瞬間も、とても清々しくていとおしい。
一歩を踏み出し始める彼女たちを応援したくなる。
女の子たちだけでなく、男の子たちも素敵。
理穂を見守る睦月のあたたかさも、如月の想いも。
なんか、いいなぁ、みんな。


☆この著者の過去の読了本
 「ガールズ・ブルー」
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2008年06月24日

あさのあつこ「ガールズ・ブルー」

あさのあつこ「ガールズ・ブルー」(ポプラ文庫)読了。
世間では落ちこぼれと言われるような高校に通う同級生たちが主人公。
物語の中で、特別大きな事件がおきるわけではないけれど、それぞれが恋愛や、体が弱いこと、家庭の事情や将来のことなど、いろんな思いを抱えて生きている。
17歳の少女の、きっとこの年齢に特有の、不安定さ、賢さ、気高さ。
誰かに与えられた役割なんて演じない。
自分が主役として生きていくのだ、という潔さが、とても心地よくて、夢中になって読んだ。
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2008年06月22日

椎名誠「本などいらない草原ぐらし」

椎名誠「本などいらない草原ぐらし」(角川文庫)読了。
1995年4月に「むはの哭く夜はおそろしい」を文庫化に伴い改題したもの。
「本の雑誌」に連載されたエッセイだから、本の話が中心。
全国あっちこっちへ飛び回りながら、出かけた先々で本屋へ行く。
新刊書店で、古本屋で、山のように本を買い、本を読んでは、はさんである新刊広告を見て注文し、古書目録を見てまた、注文する。
タイトルだけでイメージしていたものと内容が違っていても、それもまた楽し。

読んでいたら、なんだかうらやましくなってきた。
さあ、わたしもまた本を読もう。
タグ:椎名誠 読書
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2008年06月20日

加納朋子「ぐるぐる猿と歌う鳥」

加納朋子「ぐるぐる猿と歌う鳥」(講談社)読了。
小学5年生になる春休み、森(シン)は東京から北九州に引っ越すことになった。
東京ではいじめっ子だと言われていた森に、新しい街で仲間ができる。
ココちゃん、あや、竹本5兄弟、そしてパックという名の謎の少年。
この街で、少年たちが抱える秘密とは?
途中までは、物語がどこへ向かっているのかわからなくて不安だったけれど、100ページを過ぎた辺りから、俄然おもしろくなってきた。

大人から見れば、森は落ち着きがなく乱暴者で怪我の絶えない嫌われっ子。
でも本当の森は、賢くて優しい心を持っている。
身勝手で理不尽な大人の多い中で、知恵をしぼって助け合う子供たちの活躍がたのもしい。
子供って、大人が思うよりずっといろんなことを感じて、考えている。
通ってきた道のはずなのに、いつの間にかそれを忘れてしまうね。
それでも、本当に困ったときは大人に頼ること。
それを選ぶこともまた、大きな勇気だと思った。

あとがきの中で、著者自身が触れているけれど、ぜひ『ちゃちゃちゃ探偵団』を発足して欲しい。
シリーズとして、また読みたいな。


☆この著者の過去の読了本
 「モノレールねこ」
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2008年06月17日

久美沙織「コバルト風雲録」

久美沙織「コバルト風雲録」(本の雑誌社)読了。
集英社文庫コバルトシリーズの誕生から最盛期を駆け抜けた著者の記録。
デビュー当時の出版社でのアルバイト体験や、編集者とのやりとり、人気作家としてのファンとの交流などを、赤裸々に語っている。

ダンボール箱で届くファンレターの全てに返事を書いていた日々。
自分の書きたいものと、読者にウケるものが違っていくことへの葛藤。
10代の女の子たちの無邪気な残酷さに悩み傷つく様子や、ゲームノベライズに必死に取り組む様子など、著者の作家としての情熱や思いが伝わってくる。

小学校高学年から中学にかけて、わたしもコバルト文庫をたくさん読んだ。
子供の頃から本は好きだったけれど、わたしの今の読書生活には、このころのコバルト文庫との出会いが大きく影響していると思う。
その中でも、特にわたしは氷室冴子さんが好きで、「ジャパネスク」シリーズは何度も読み、好きな場面は暗記して友だちと言い合っていた。
その氷室さんの訃報は、大きなショックだった。
「銀の海金の大地」も「碧の迷宮」も未完のままになってしまった。
「ジャパネスク」の続きも、まだまだ読みたかったけれど。
心から、ご冥福をお祈りします。
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