2008年08月31日

森見登美彦「四畳半神話大系」

森見登美彦「四畳半神話大系」(角川文庫)読了。
バラ色のキャンパスライフを思い描いていたのに、気が付けば冴えない大学生活も3年目。
出来ることなら、1回生からやり直したい。
そんな妄想あふれる4つの世界。

実はこの本が森見登美彦初体験。
読み始め、う〜んこれは苦手な部類かもと思っていたのに、いつの間にかどっぷりつぼにはまってしまった。
妖怪みたいな悪友小津、謎の樋口師匠、黒髪の乙女明石さんなど、個性的な登場人物も憎めなくて、笑ってしまう。
これは他の森見作品も読んでみなくては。
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2008年08月25日

あさのあつこ「NO.6 #4」

あさのあつこ「NO.6 #4」(講談社文庫)読了。
沙布を救うため、矯正施設への侵入を計画する紫苑たち。
NO.6の内部で、何が行われようとしているのか。
そして、西ブロックで「人狩り」が始まる。

本を閉じたあと、『考えろ!』という言葉が頭から離れない。
『何でもかんでも、簡単に答えが手に入ると思うな。自分の頭で考えろ。』

これから紫苑とネズミはどう変わっていくんだろう。
想像を越えた現実の中で、何を考えどう戦っていくんだろう。
この世界から、わたしは目をそらすことが出来ない。


☆ この著者の過去の読了本
「ガールズ・ブルー」
「ガールズ・ブルーU」
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2008年08月16日

松尾由美「ハートブレイク・レストラン」

松尾由美「ハートブレイク・レストラン 連作ミステリー」(光文社文庫)読了。
フリーライターの寺坂真以は、とあるファミリーレストランを仕事場にしている。
そのファミレスの隅の席にいつも座っている常連のお婆ちゃん。
とってもキュートで心優しいお婆ちゃんが、この本の名探偵だ。
客が話す不思議な事件の謎を見事に解いて、真以だけに教えてくれるのだ。
真以だけに話してくれるのは、お婆ちゃんにもある秘密があるから。

ミステリーとして好きなのは『ベレー帽と花瓶の問題』、すれ違う気持ちを解きほぐす『ロボットと俳句の問題』もはずせない。
聡明で優しくて経験豊富なこんなお婆ちゃんが、私の身近にもいてくれたらいいななどと、ついつい考える。
今度ファミレスに行ったら、隅の席を探してしまうかも。


☆この著者の過去の読了本
「雨恋」
ラベル:松尾由美 読書
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2008年08月10日

瀬戸内寂聴訳「源氏物語 巻三」

瀬戸内寂聴/訳「源氏物語 巻3」(講談社文庫)読了。
朧月夜の君との関係が発覚し、須磨へと都落ちすることとなる『須磨』から『松風』まで。
源氏の君は、須磨・明石で三年を過ごし、許されてまた都へ戻ることになる。
明石の上のことや生まれてくる子供のことで、言い訳を並べる源氏への紫の上の心情を思うと切なくなるけれど、ちくりと嫌味を言ってみたり、嘆きつつも許してしまう紫の上が、かわいらしいなと思う。

都へ戻ってからの源氏は、長い間会えなかった女君たちへのフォローや、政治向きのことなどで、忙しく過ごしている。
そんな中で、文もないまま長い時間が過ぎても、ひたすら源氏を待ちわびる末摘花の物語が『蓬生』で語られる。
馬面だの気位が高いだのと散々に書かれている末摘花を、二条の院に移してまで源氏が世話をし続けるのは、この純粋さの為だったのかと納得。
とても好きな場面だ。
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