2010年03月23日

梯久美子「世紀のラブレター」

梯久美子「世紀のラブレター」(新潮新書)読了。

明治から平成までの、政治家、作家、軍人、様々な分野の人物のラブレターを紹介した1冊。

普段他人には見せない、愛する人にしか見せることのない心の奥をさらけ出した手紙は、情熱的なものがあり、読んでいるこちらが照れてしまうようなものがあり、涙を誘われるものがあり、そのどれもが愛にあふれている。

『男性のラブレターの多くが、その人の一般的なイメージとは違う意外な顔をのぞかせているのに対し、女性のラブレターは、生き方、暮らし方がそのままあらわれた、いかにもその人らしい文面なのが面白い。』
こんな男女の違いが見えて来るのもおもしろい。

芥川龍之介のかわいらしい手紙も、橋本龍太郎元首相のストレートな手紙もいいなと思う。
ラベル: 読書 梯久美子
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2010年03月20日

紺野キリフキ「はじめまして、本棚荘」

紺野キリフキ「はじめまして、本棚荘」(MF文庫)読了。

すごく気になる作家の最新作。

『昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ』
こんな冒頭の一文だけで、うれしくなってしまう。

主人公はとげ抜き師をしている姉に留守番を頼まれ、本棚荘という本棚だらけのアパートで暮らすことになる。
そこで出会う人たちは、葉っぱのはえた女性や、猫芝居をする猫遣いに、捨てられた野良サラリーマン…??
わかったようなわからないような、でもやっぱり気になって読まずにはいられない。

不思議な人たちが繰り広げる物語は、奇妙でちょっぴり切なくてなんだかやさしい。
この手触りが心地よくて、とてもすき。

最後に、解説を読んでびっくり。
著者・紺野キリフキさんって男性なんだ。
ずっと女性だと思ってました。ますます気になる。


☆この著者の過去の読了本
「ツクツク図書館」
posted by haru at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話 か行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月12日

江村洋「ハプスブルク家の女たち」

江村洋「ハプスブルク家の女たち」(講談社現代新書)読了。

タイトル通りハプスブルク家の女性たちと、王家の結婚についてスポットをあてた本。

先日読んだ「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」とは同じ人物を取り上げていても、ずいぶん違う印象を受ける。
その違いも知りたくて読んだのだが、この本の方が女性に冷たく思えたのは、著者が男性だからだろうか。

女性は「子供を産むための道具」などという記述が何度も出てくると、胸が痛くなる。
時代に翻弄された女性もいるけれど、荒波に立ち向かった女性や恋を貫いた女性をみると、なんだか嬉しくもなる。

650年も続けば、色々な人物がいるのは当然のことだけれど、地位や権力よりも愛を選んだ男がいたり、地位も愛も両方手に入れようとした男がいたり、そういうあれこれがやっぱりとてもおもしろいと思う。
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