2008年04月28日

山本文緒「再婚生活」

山本文緒「再婚生活」(角川書店)読了。
この本を読もうと思ったのは、昨年、著者がNHKの番組で鬱病体験を語っているのを見たからだ。
この本で語られるのは、鬱病を患う中での生活と、回復していくまでの軌跡。
早く元気になりたい、頑張りたいと思っているのに、思うようにならない自分の体へのいらだちや、王子(旦那さまのこと)に会いたいと思うのに、一緒にいると感じてしまうストレス。
その自分ではどうすることもできない胸の内が、刻銘につづられていく。

入院中の病室にパソコンを持ち込んでまで続けられた日記が、2年のブランクを経て再開されたとき、心の変化とともに再婚生活も変わっていく。
自分の体との付き合い方を考えさせられた一冊。

『症状が本当にひどかった時期を、私は覚えていないわけではないが、霞がかかったようにうまく輪郭をもってくっきり思い出せないのだ。断片的には覚えている。王子と両親とマシマロを悲しませてしまったことを。
 元気になることでしか、それを償えないような気がしている。』

posted by haru at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話 や行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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