2013年03月26日

森谷明子「れんげ野原のまんなかで」

森谷明子「れんげ野原のまんなかでicon」(創元推理文庫)読了。

以前、「千年の黙icon」を読んでから、すっかり著者のファンになった。
この本は、ススキ野原の真ん中にあるのどかな図書館が舞台のやさしいミステリ。

最初の章のラスト近く、先輩司書の能勢が子供たちに語る言葉に涙が出た。
能勢さん、かっこよすぎるよ。
たくさんの人に読んでもらいたいなあと思う本。

この本を読んでいる途中、近所の図書館へ行ってきた。
最近は調べものに必要な本を探すくらいで、そのほかの本を見ることがなかったけれど、久しぶりにぐるっとまわってみたら、ああ、読みたい本がいっぱいある。

『書店というのは「大河」だなあ、と思います。日々刊行されていく、追いきれない量の本が、水の分子となって流れていくところ。その奔流は刻々と変化していきます。
 それに対して、図書館のイメージは「海」です。流れくる水の滴がおたがいに溶け合い、落ち着いて静まっている最終到着点。そこには過去から現在に至る無数の本たちが寄り添って、「もうどこにも行かなくていいんだよね」と安らいでいる、そんな感じです。』
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2013年02月24日

人生の棚卸

森下純子「片づけたいけど『片づけられない』がなくなる本icon」(PHP文庫)
大塚敦子「モノとわかれる!生き方の整理整頓icon」(岩波書店)読了。

家づくりの中で間取りをどうするか色々考えていた時、悩んだことの1つが、自分にとって暮らしやすい収納ってどういうものかなということだった。
片付けも掃除もあまり得意ではないから、片づけやすく掃除がしやすい家にしたいと思っている。

今まであまり興味がなくて知らなかったけれど、書店で探すと、収納や片づけのことを書いた本がたくさんあってびっくりした。
その中で、たまたま手にとった「片づけたいけど『片づけられない』がなくなる本」の中で、ライフオーガナイズという言葉に初めて出会った。

ライフオーガナイズとは、
『自分自身の思考を整理して、住居、生活、仕事、人生などあらゆるコト・モノを効果的に準備・計画・整えること。そのために人生の仕組みづくりをしていきましょうという考え方』だそう。
『自分の人生の全体像を見て、自分らしく暮らしを整え、自分で人生をコントロールしていくこと』とも書いてあって、それを読んで、あ、そうかと思った。
私が持っているものは、当然私が今までの人生で選んできたもので、そのため込んでしまったものを見直すことは、人生を見直すことにつながるんだってこと。

この本の中には、片づけ方だけでなく、著者がライフオーガナイズと出会ったいきさつなども書かれていて、そのエピソードに前向きなエネルギーをいっぱいもらうことができた。
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2009年09月08日

松尾由美「オランダ水牛の謎」

松尾由美「オランダ水牛の謎」(創元推理文庫)読了。

本物の安楽椅子探偵・アーチーと衛君のお気に入りのシリーズの第二弾。
衛の同級生・野山芙紗や、アーチーの元持ち主・鈴木老人、衛の父さんたちの推理合戦が楽しい。
得意気に自説を披露する父さんがお茶目でいいなあ。

私が好きなのは『第五話 アメリカ珈琲の謎』
私の初めてのコーヒーはどんな味だっただろう。
残念ながら思い出せないけれど、アーチーと一緒に衛くんを見守っていきたいなと思った。

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2009年08月30日

森谷明子「千年の黙 異本源氏物語」

森谷明子「千年の黙 異本源氏物語」(創元推理文庫)読了。

紫式部が探偵役で謎解きをするというあらすじを読んで、手に取らずにはいられなかった。
帝ご寵愛の猫の行方を探す第一部『上にさぶらふ御猫』から始まり、第二部・第三部では、源氏物語の幻の巻である『かかやく日の宮』『雲隠』の消えた謎を描き出す。

鮮やかな謎解きも、生き生きと描かれる登場人物も、物語を作り出すことに悩みながらも、書くことをやめられない紫式部の情熱も、どれも好きなところばかり。
藤原道長が強大な権力を持ち、女性が思い通りに生きることは出来なかった時代に、紫式部やその侍女の阿手木、中宮彰子など登場人物たちが、凛として、誇りを持って生きている様はとても魅力的だ。

わたしの好きなものがいっぱい詰まった1冊だった。
刊行予定の続編も待ち遠しい。
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2008年08月31日

森見登美彦「四畳半神話大系」

森見登美彦「四畳半神話大系」(角川文庫)読了。
バラ色のキャンパスライフを思い描いていたのに、気が付けば冴えない大学生活も3年目。
出来ることなら、1回生からやり直したい。
そんな妄想あふれる4つの世界。

実はこの本が森見登美彦初体験。
読み始め、う〜んこれは苦手な部類かもと思っていたのに、いつの間にかどっぷりつぼにはまってしまった。
妖怪みたいな悪友小津、謎の樋口師匠、黒髪の乙女明石さんなど、個性的な登場人物も憎めなくて、笑ってしまう。
これは他の森見作品も読んでみなくては。
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